ソ連農業は金くい虫?
アメリカの財政赤字は、ピーク時でも対GNP比率が3・5%にしかすぎなかったのと比較すると、ソ連がいかに失速しているかわかります。
歳出面でいちばん大きい国防予算は、89年度は773億ルーブル(約17兆4700億円)で、歳出全体の15・6%に達しています。
ソ連が発表している国防予算を、NATOの定義で計算し直すと2倍に膨らむと見られているから、実際には歳出全体の30%を占めることになるでしょう。
ついで大きいのは食管赤字、580億ルーブル(約2兆6千億円)で11・7%になります。
ソ連では食料品の小売価格を数十年間も据え置きしているものが多く、そのために逆ザヤが膨らみ、年々財政赤字増大の一因になっています。
ソ連農業はまさに金くい虫であるわけです。
ゴルバチョフ政権はペレストロイカ(改革)の対象を、まずこの2大経費の縮小に向けると決意を表明しています。
国防費は8.3%削減します。