モモの時間の国 9
ジジも時には、モモのことやペッポじいさんや昔の仲間を思いだします。
しかし、あまりにいそがしくなったので、モモを探しに行く時間もありません。
彼の話す物語は、ますますうそだらけになり、つまらない感傷的なメロドラマになってしまうのです。
しかしかえってそれが流行となり、大成功をおさめます。
そして、秒きざみで予定表にしたがって車でかけめぐり、とびきりはやい飛行機で走りまわります。
歩いているときも、立っているときさえも、たえまなく秘書に口述筆記をさせます。
彼は、《おどろくべき多産》な作家と、新聞に書き立てられるようになりました。
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